細部の躍動感が伝わる~1年生のデッサン作品
デザインに興味のある皆様、こんにちは!
今日は本校のグラディック・デザインコース1年生によるデッサン作品を一部ご紹介いたします。
担当されている加納先生から講評もいただいておりますので合わせてご覧ください。
▼ドローイング・着彩:1年 Sさん
講評:ワンちゃんの表情がよく伝わってきます。鉛筆画に着彩という事で、授業で初めてトライしてもらいましたが、とても素晴らしい出来栄えです。
▼夏休み課題:人物画:1年 Kさん
講評:撮影の際に、右半分が少し光ってしまいましたが、それでもなお、細部の躍動感が伝わってくる、良いデッサンです。特に頭と首と体が骨格として繋がっている事が伺える力強さ、人物をアウトラインで描くのではなく、空間に存在する塊(かたまり)として、奥行きを表現してるところも好感が持てます。髪の毛なども線で描く手法ではなく、頭部の上に在る、生えているという事が伝わってきます。
▼夏休み課題:人物画:1年 Kさん
講評:同じく、アウトラインではなく塊として捉えて、しっかりと描きこんでいますね。力強さの伝わる良いデッサンです。単に描いただけでなく、モデルの心意気まで伝わってくるようです。特に耳の裏側まで観えるような調子のつけ方、反射光などを描く意識を持っているところが素晴らしいです。このレベルで終わりとせずに、もっともっと見えないところを「構造」としてしっかり捉えて、更に写実的な人物になる様に描きこんでいってください。今後の伸びしろをとても感じます。
▼休み課題:人物画:1年 Cさん
講評:丁寧に捉えようとしている感じが伝わってきます。鼻や口元、首のかしげ方など、この人物の仕草や表情を写し取ろうと頑張っている姿が想像できます。限られた時間内に服のシワなどもできる限り描きこんでいる事も好感が持てます。対象を塊として捉える事を更に推し進めてください。また、肌の柔らかさと服の素材などの描き分けについても、より意識していただけると、さらに絵として向上すると思います。
▼夏休み課題:動物画:1年 Cさん
講評:リアルなウサギに見えます。鉛筆の色もよく出ていて、イラストではなく写実表現として、しっかり捉えようとしている事が非常に良いと思います。
いかがでしたか。観察する力を養うためにデッサンは必要な授業です。加納先生からの的確なアドバイスもあり、2年生ではもっと洗練されていることでしょう。